三協化成株式会社

ニュースリリース

  • 2003年4月21日

    産学協同でシーズ高度化 ニーズ対応の開発力を強化

     三協化成は昨年十月からスタートした新三カ年計画に基づき、首都圏、さらには海外をも視野に入れながら、従来にも増してユーザーニーズの発掘を積極化するする戦略を展開する方針だ。新たなニーズに応える技術も、固有技術に加え産学協同などを通して未踏技術領域への挑戦も加速する考えで、シーズを高度化しながら新たな製品と市場の開拓に取り組む。

     新三カ年改革では(1)顧客個々に対するカスタムメイド生産を徹底すること(2)オリジナリティのある製品および技術をより一層充実させること-二点を重点課題に掲げ、同社はこの目標達成に向け始動した。
     前者に対する主な戦略として、まず第一は創業以来長年培ってきた硫化ソーダ製造技術を有機合成技術に融合させた「有機S化合物」の特化。第二は同社が電材用途向けに二十年前から採用しているフォトレジスト材料のメタルレス製造の経験を生かし、メタルコンタミネーションフリー化技術をより高度な技術へと磨きをかけ、新たな受託対応の強化を図るというものだ。この二点を主眼に今後は顧客への密着度アップを図るべく、首都圏に対する営業体制の強化を行い、同時に欧米市場へも独自のコア技術をアピールしていく。
     後者に関しては、固有技術のブラッシュアップを図る一方、産学官共同で取り組む戦略も促進する。岩手大学と長年にわたり共同で開発を進めてきたトリアジンチオールに関する技術について、公的な研究費の導入により新規用途添加剤の市場への投入を加速させる。

     こうした市場拡大と技術の深耕を推進するため、「ヒューマンケミストリー・人が見える化学」をスローガンとする人材の育成が力の源泉となる。

    化学工業日報 総合特集号
    2003年4月21日掲載


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