三協化成株式会社

ニュースリリース

  • 2005年7月19日

    特集「独自性生かし成長を持続 ~有機中間体」 コア2技術をフル活用 R&D機能分離で開発強化

     三協化成は、有機硫黄化合物合成技術およびメタルコンタミネーションフリー技術の二大コア技術をフル活用して、成長分野をターゲットとした各種有機中間体事業の育成強化に取り組んでいる。同社ではこれらのコア技術をベースに、受託製造事業を引き続き強力に推進することにしている。

     硫黄化合物は同社創業以来の事業領域で、無機硫黄化合物製造技術に有機硫黄化合物合成技術を融合させながら、とくに医農薬中間体の供給に引き続き力を注ぐ。p-メルカプトフェノール、4-オキソチアン、3-置換チオフェンなどの誘導体や類似化合物を中心に、提案型の受託事業展開を積極的に進めることにしている。

     また、有機合成技術にメタルコンタミネーションフリー技術とを融合させた技術で製造したフォトレジスト用中間体は、市場で高い評価を獲得している。微細化が進む回路設計において、レジスト用中間体もメタル含有量を10ppb以下に低減することを要求されており、同社はこれをクリアするメタルフリー技術を確立し、次世代レジストにも応用していく。

     同社では、受託製造事業も含めたトータルの開発を効率的に進めるため、R&Dの区分を人材を含めて明確化することにより、R&Dの機能強化の方針を固めた。この方針に基づき、まず今春「PTラボ」(プロセステクノロジーラボ)を開設し、Dを同ラボに集中した。第二弾としてRを本社経営企画室直属の組織にして創造的研究を担う体制を敷く予定で、若手人材の育成を図りながら、同社の次の事業の柱を探索する戦略を始動させる。

    化学工業日報
    2005年7月19日掲載


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