2010年10月18日
三協化成は、「有機硫黄化合物合成技術」と「メタルコンタミネーションフリー(MCF)技術」という2つのコア技術力をベースに「抜群の品質」「顧客大満足」「新しい価値の創造」を3大スローガンに掲げ、「他にはない」独自の付加価値を創出することで世界から信頼される中堅化学メーカーを目指してさらなる飛躍を図っている。
同社は、家業である無機硫黄化合物の事業の中で培ってきた硫黄化合物の取り扱い技術を核に有機化合物を合成し、医農薬中間体、紫外線吸収剤、ゴム薬添加剤、さらには有価金属の回収など幅広い分野に特色ある製品を多数提供してきた。
また、同社は主に電子材料や医薬中間体分野で事業拡大しているが、めまぐるしく変化するユーザーの要求に誠心誠意対応すべく、精緻生産を合言葉に「ものづくり品質」の向上と、新たな研究開発の強化にさらに全力を傾けている。
製造面では、安芸津事業所(広島県東広島市)内のクラス10万のクリーンルームを完備した合成・精製ゾーンを分離したMCF専用プラントで製造から製品充填までを一貫して行っており、顧客の品質要求を満たすとともに、顧客ニーズにスピーディーに対応している。
一方、研究開発面では、クラス1万の実験室とクラス1000のICP-MS測定室を備えるラボ施設「EL-LAB」を設置し、高品質化への徹底追及を図っている。
海外では2007年に中国で水硫化ソーダ製造するプラントを現地企業と合弁で設立。現在、順調に稼動を続けており、アジアにおけるマーケティングの拠点として、世界へ向け発信を図っている。
化学工業日報
2010年10月18日掲載