三協化成株式会社

ニュースリリース

  • 2013年6月21日

    ニーズを見据え得意技術に磨き コア技術生かし高品質品 GMP設備の拡充も検討

    三協化成は、2021年に売上高70億円を目標に掲げ、今年10月からスタートする3カ年中期経営計画では、収益構造の転換に邁進する。推進役は医薬中間体、電子材料向け有機製品、および無機製品。オリジナル製品の開発をめざして研究開発体制の拡充を進め、ベンチャー企業との連携も強化。コア技術を活かし、競争力を高めていく。

    同社は〝家業〟の硫化ソーダなどの無機製品に基盤をおき、有機コア技術を応用展開した有機中間体へと製品の幅を広げてきた。そのひとつである医薬品事業では有機硫黄化合物の合成や、キラル化合物の合成技術を武器に、高品質製品の提供に努めていく。さらなる事業拡大に向けGMP対応生産設備の拡充も検討、既存取引先との受託も高グレード品への移行を想定する。生産体制は他社との連携も視野に入れる。電子材料ではコア技術のメタルコンタミネーションフリー化技術を駆使し、抜群の高品質製品の開発を継続する。

    一方、ベンチャー企業「いおう化学研究所」では分子接合技術を応用したフレキシブルプリント配線板(FPC)がエレクトロニクス実装学会の12年度技術賞を受賞。ゴムの架硫剤等の用途として岩手大学と産学共同開発したオリジナル製品『ジスネット』のシーズの延長線上で新分野が開花したもので、今秋にもメイコーが工業化をスタートさせる。今後もさまざまな分野でオリジナル製品の開発を目指す。 硫化、水硫化ソーダは国内でポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂向けの拡販に注力。アジアでは中国と韓国の合弁会社を介して更なる事業展開を推進していく。

    化学工業日報
    有機中間体特集(2013年6月21日)掲載


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