ニュースリリース
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2014年5月28日
神戸に拠点、研究を強化 有機硫黄化合物で独自品
三協化成は、昨年8月に発表した3ヶ年中期経営計画「SMAP2016」で、最終年度に売上高55億円、経常利益率5%を掲げており、その牽引役のひとつである医薬事業の育成に向け、今年2月、神戸の医療産業都市に「神戸研究所」を新設した。同研究所では、有機硫黄化合物やキラル化合物の研究開発を強化してオリジナル品の開発や受託合成事業の拡大に取り組んでおり、地の利を活かした産学連携によるオープンな研究開発を目指す。
神戸研究所は当社の研究部門とベンチャー企業であるキラル・デザイン・ラボラトリーを融合させたもので、CollaborationとResearchの頭文字を取った「KOBE CORE」をキャッチフレーズに掲げ、中小企業基盤整備機構が運営する神戸健康産業開発センター(HI‐DEC)の3階に開設。延床面積は240平方メートル。研究員3名体制でスタートしている。
主に有機硫黄化合物の合成や、キラル化合物の少量受託合成などを行なっており、すでにサンプルワークも開始している。今後の量産化に向け当社安芸津事業所で対応するスキームを構築するなど、一貫した支援体制を整えていく。
神戸医療産業都市の立地を活かし、医薬関連の情報発信や収集に努めるほか、大学などの研究機関への分析依頼や同地に進出している企業との交流による共同研究も計画中。有機硫黄化合物の研究では電子材料向けのオリジナル品の開発も目指す考えで、研究所員は数年内に5~6名に増員する計画だ。
化学工業日報
有機中間体特集(2014年5月28日)掲載
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